野菜の収穫が終わった土はどうすればいいのでしょう?プランターの土は再生して何度も繰り返し使うことができます。しかし、そのままでは使用できません。この記事では、古くなった土の再生方法をご紹介します。
収穫が終わった土をそのまま使うのはNG
野菜の収穫が終わって残った土を捨てるのはもったいないですよね?ですが、そのまま次の野菜の栽培を始めてはいけません。必ず再生してから使用してください。
なぜ土の再生が必要なのか?
病原菌や害虫が潜んでいる
古くなった土には病原菌や害虫が潜んでいる可能性があります。
ゴミが混ざっている
前に育てていた野菜の根や葉などのゴミが混ざっている可能性があります。ゴミがあると野菜の成長を阻害してしまいます。
酸度のバランスが崩れている
水やりや雨によって、土の酸度を調整するカルシウムやマグネシウムが流されてしまい、土が酸性化しています。野菜がよく育つのは弱酸性(pH5.5~6.5)です。
連鎖障害がおきる
実は、野菜には同じ場所で続けて育てられないものがあります。同じ土で何度も同じ野菜を育てると、育ちにくくなるのが連鎖障害です。プランター菜園の場合は特に、同じ土を使いまわししがちなので、注意しましょう。
古い土を再生する
ふるいにかけてゴミを取り除く
ゴミを取り除くためにふるいを用意します。少し小さいですが、100均でも売られています。粗目・中目・細目の3種類あるのがベストですが、中目がなくても問題ありません。
- まず、一番目の粗い荒目のふるいを使って、土をふるいにかけます。細かな根や葉などが網にひっかかるので、取り除きます。
- 次に、中目と細目のふるいを重ねて、1.の土をふるいにかけます。すると、微塵になった細かすぎる土が下に落ちるので取り除くことができます。細かすぎる微塵は根詰まりの原因となるため、野菜の栽培には向かないのです。
手間ですが、この手順を踏むことで、野菜の成長に大きく差がでますよ。
土を消毒する
次に土を消毒します。熱湯をかける消毒方法もありますが、正直マンションでは難しいです。なので、天日干しするだけでも十分に消毒効果があります。自然の力を借りて、土を再生しましょう。
- 大きめのゴミ袋に土を入れ、袋を開いた状態で直射日光を当てることで、土を消毒します。
- 土にまんべんなく光が当たるように、たまに土をかき混ぜてください。夏場の場合で約2週間消毒します。
土のバランスを調整する
ホームセンターに売られている土のリサイクル材を使用し、土壌を改良します。混ぜるだけなので、とても簡単です。リサイクル材には有機材が入っており、土に混ぜることでバランスが整えられます。また、土が柔らかくなり、排水性がよくなります。
以上の手順により、プランターの土を何度も繰り返し使うことができます。